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プロの家庭教師と、学生の家庭教師、どこが違う?

塾と家庭教師どちらにするか

大手塾と個人塾、どちらがよい?

プロの家庭教師と、学生の家庭教師、どこが違う?

プロか学生かではなく、何を期待するかで。
プロの家庭教師と学生の家庭教師を比較する前に、プロの家庭教師とはどういう人を指すのかをはっきりさせましょう。
一般的な家庭教師センターでは、家庭教師の種類をプロと学生の二つのグループにに分けているようです。この分け方だと、プロには、学生以外、家庭教師のみで生計を立てている人も、会社員や主婦で夜間や週末に家庭教師をしている人も、定年退職した元教員で自分のキャリアを生かしたいという人も、さまざまな人がふくまれてしまいます。したがって、学生とプロとどう違うか、さらにどちらが良いかの比較は、単純にはできないということになります。

私自身がプロとして認めるのは、次の二つの点で「先が見える人」です。
まず、指導を依頼した教材(塾・予備校のテキストや問題集)の中から、志望校の入試に照らして、必要なものと不必要なものの選別ができるという、「入試本番」という「先」が見える人。
次に、今、指導している単元が、次にどのような学習内容に発展していくものなのか、あるいは、そこで完結するものなのかを見極められるという、お子さんが学習を進めていく「先」、つまり「その教科の体系」が見えている人。

この2点を挙げたのは、家庭教師を依頼される動機としては、苦手教科をなんとかしてほしいというというのが、一般的だと考えるからです。その場合は、内容を理解させることは当然のこととして、お子さんの負担を減らしてあげることで、これだけなら何とかなる、やってみようという意欲を持たせることが必要になります。もちろん、ただ負担を減らせばよいのではなく、「目標」や「その先」を見据えて、減らしてよいものと、たとえ苦手でもなんとか克服する(させる)必要のあるものとを判断しなくてはならないのは言うまでもありません。

そこで提案ですが、プロか学生かという相手の身分や立場で決めるのではなく、家庭教師に何を期待するのか(質問に答えるだけでよいのか、それとも上記のような指導を望むのかなど)を、まずご自身(とお子さん)ではっきり決め、その期待に応えてくれる(くれそうな)人に依頼してはどうでしょう(その結果が、たまたま学生であったり、いわゆるプロであったりということになります)。面倒に感じるかもしれませんが、選択に失敗したら、時間もお金もむだになってしまいますから。下の「補足」に確認の仕方の一例を挙げておきます。

補足

家庭教師の場合は、お子さんとの相性善し悪しが、集団指導の場合以上に、学習・指導効果を左右する大きなポイントになります。極端な例ですが、入試という「先」が見えず、「教科の体系」を把握しておらず、解説も拙い家庭教師だとしても、その指導を受けたお子さんが「この先生に褒められたい。認められたい」と思ってがんばり、成績が上がったのなら結果オーライということになります(もちろん、この向上は指導の賜ではなく、あくまでもお子さんの個人的な努力によるものなのですが)。

まずは、試してみてはいかがですか。知り合いの学生さんなら「続けるかどうかは様子を見てから決める」と先に言っておくのです。家庭教師センターなら、家庭教師の変更のシステムを事前に調べてから、連絡すればよいでしょう(営業からの電話攻勢があるかもしれませんが)。

そして、子どもさんが指導を受けている場に同席します(同席を断ってきたら、その時点でアウトです。その程度の注文が聞いてもらえないとなると、その後何も口出しできなくなりますから)。
「説明の善し悪し」や「質問に的確に答えられるかどうか」については横で聞いていればわかりますし(「解説や答えの正否」を保護者の方が判断する必要はありません。お子さんと同じ立場で聞き、もし理解できなければ子どもだって理解できないだろうと判定すればよいのです)、「相性の善し悪し」もお子さんの態度などから判断できると思います(もちろん、指導後にお子さんの意見も聞いて下さい)。
また、上の「本文」に挙げた私の定義したようなプロかどうかは、「この分野の問題は○○校ではよく出題されているのですか。どんな問い方で出題されるのですか」「これが解けるようになったら、次はどんな問題にチャレンジさせればいいのですか」などと聞いてみて判断すると良いでしょう。

うるさい保護者だなと思われても、かまうもんですか。こっちが料金を払って依頼するのですから。

塾と家庭教師どちらにするか

「家庭教師だけ」は、危険です。
私自身家庭教師をしていますが、家庭教師だけで中学受験対策をするのは危険だと思います。

まず、中学入試なら4あるいは3教科での受験が主ですが、それぞれの教科の家庭教師がプロ意識の強い人たちであればあるほど、バランスが取りにくくなるというのが、危険だという理由です。入試は、4科あるいは3科の合計点で争います。ですから、たとえば、ずば抜けて成績の良い教科が二つあれば他の教科はそこそこで合格できるということもあります。こういったことを考慮し、各科のバランスを取るには「司令塔」が必要になりますが、家庭教師の上に立つのは保護者ですから、保護者の方が指示を出さなくてはなりません。プライドの高い家庭教師に対して、「あなたに教えてもらっている教科は、そこそこの得点が取れればよいです」と言うのは、なかなか難しいと思います。

また、一人で「4科指導可能」を謳う家庭教師の方もいらっしゃいます。そうした人に依頼すればとお考えになるかもしれません。しかし、やはりそうした家庭教師でも得意不得意はありますから、ある教科が主で他の教科の面倒も見られると言う程度だと思っておいた方が良いと思います。4科すべてにわたって、それぞれの学習内容や、志望校の各科の出題傾向、さらに、お子様の各科の現状を把握し、合格までの対策を立てるというのはよほどの人物のみ可能だと思います。皆無だとは言いませんが、希有な存在でしょう。

その「司令塔」の役割を家庭教師センターが担うと謳っている所もありますが、玉石混淆です(家庭教師センター間でも差がありますし、同じセンターでも4人あるいは3人の先生と「司令塔」役の担当者の組み合わせによっても差があります。大きなセンターだとこの組み合わせも無限大になります)。これもまた、巡り会う可能性がないとは言いませんが、うまくいくかどうかは賭になってしまうでしょう。

そして、危険だという一番の理由は、しっかりとしたカリキュラムがないということです。中学入試は長い道のりですし、受験者当人がまだ幼いため、さまざまな判断を本人に委ねるわけにはいかないという特性があります。ある程度評価の定まったカリキュラムを持つ、そういった規模の塾を選ぶ方が無難だと思います。

また、質問者の方が書かれているとおり、お子さん自身が自分のポジションを知るということも大切です。

補足

では、家庭教師の強みは?
ズバリ苦手教科、苦手分野の克服にあります。

中学受験塾のクラス編成は、4科あるいは3科の総合成績で行われるのが一般的です(大学受験の大手予備校になると、各教科ごとに成績に応じてクラスを編成するのが普通です)。短い休憩時間内に、小学生に教室移動をさせるのは無理だからでしょう。
また、学習進度や説明のレベル(丁寧さ加減とでも言いましょうか)は、そのクラスの中位の子より若干上の子を標準にして設定してあるのが一般的です。
すると、苦手教科、苦手分野はついていくのが精一杯、ならまだましで、いわゆる「お客さん」になってしまう場合もあります。あるいは、この分野は苦手だからもっと演習に時間をかけたいと思っても、スケジュー通り次の分野に移ってしまうこともあります。

そこで家庭教師の出番です。
入試までの一貫したカリキュラムを、個人や数人で組むことには無理があります(ですから、これは塾に任せます)が、ある一人の子の苦手教科、苦手分野を入試までにどう攻略するか(させるか)といったカリキュラムならば、個人が個人に合わせて作る方が良いと言えます(オーダーメードなのですから)。
合格までの総合的な道筋は塾につけてもらい、個別にフォローが必要なものを家庭教師に任す、これが良いのではないでしょうか。期日を切って、あるいは、ある単元・分野だけといった限定的な指導依頼も可能な場合があります。

大手塾と個人塾、どちらがよい?

「大手塾か個人塾か」という二分法は成立しません。
「大手塾か個人塾か」という大きな括りで判断しようとするのは、乱暴な気がします。

というのも、たとえば「大手塾(仮に、全国展開している塾と定義します)」といっても、「本部があって、職員、講師、教材、カリキュラムのすべてをその本部が統括しているケース(資本はひとつと言えます)」もあれば、「各校舎の運営は、個人や本部とは別の組織や会社が運営しているケース(本部と各校舎の運営主体となる個人や組織との関係は、フランチャイザーとフランチャイジーの関係になっています)」もあります。後者の場合はその性格がさらに細かく分かれ、フランチャイジーたる個人や組織は「単に校舎の運営をしているだけ」で、教材はもちろん、職員・講師も本部から供給されているケースもあれば、教材の一部のみを購入しているだけで、それ以外はすべてフランチャイジーたる個人や組織が主体となって運営しているケースもあります。
これまでに挙げたケースのうち、先に挙げたものほどブランドとして統一されたものが各校舎にまで浸透しており、後に行くにしたがって、個人塾的な性格が強くなります。
また、大手とは言えない、つまり、全国展開はしていないが、都道府県、市町村単位で見るといくつかの校舎を展開している「中規模塾」もあります。地域に密着しつつ、個人塾とは異なり、ブランドとしての統一感があります。
個人塾の「色合い」は塾長さんの個性が反映されますから、あらゆる観点から見ても千差万別です。また、先に挙げたように、どこかの組織の提携塾になっているケースもあれば、完全に独立しているケース、これらの「中間」に位置するケースなどがあります。

まとめますと、ひと口に「大手」と言っても、同じ看板を掲げていればどの校舎に行っても同じといえるケースから、校舎ごとに「色合い」や指導内容が異なるケースがあり、大手と個人の間には、「中規模塾」があり、さらに個人塾の性格は多種多様であると言えます。
「ふぅー」というため息が聞こえてきそうですが、事実ため息が出そうなほど「塾は千差万別」です。

ですから、「大手か個人か」ではなく、別の観点から比べてみてはいかがでしょうか。
下の「補足」に、比較するための幾つかの観点を、ご参考までに揚げておきます。
「どんな先生が教えているのか」といったことにのみ目が行きがちですが、その他にチェックしたいことを挙げておきます。

補足

「ひとクラスの人数は何人か」
多い=指導の丁寧さは期待できないが、生徒同士切磋琢磨できる
少ない=自分のポジションがわかりにくいが、指導の丁寧さが期待できる
これらはよく言われることですが、「少ない」と、費用が高くなる、あるいは、指導者の質が低くなる可能性があります。逆に、「多い」と、優秀な指導者の指導をリーズナブルに受けられる可能性があります。質の高い指導者が高い報酬を受け取っており、低い指導者の報酬は低いとは、必ずしも言い切れませんが、一般論としては成り立つと思います。また、個別指導を謳っているものの「同時に2人から5人の生徒を1人の指導者が見る」といったケースも多く、1人あたりの指導時間は指導時間全体の二分の一、五分の一になっていることもあります。
得意教科は大人数で、不得意教科は個別に近い形で、なんてことができれば理想ですが、オプションでそのような対応をしてくれる塾もあります。

「どんな模試が受けられるのか」
模試のデータは、受験では必ず必要になります。その模試のデータが信頼できるものなのかどうかは、塾を比較するために重要な視点になります。
一般的に、受験者が多ければ多いほどデータの信頼性は高くなりますが、全体の受験者は多くても、自分が受験したい学校の志望者の人数が少なければ、信頼度はぐっと下がってしまいます。全国で5桁の受験生が受験する模試でも、自分が受験したい学校の受験予定者が2桁しかいないのであれば、その模試のその学校に関しての合否判定はさほど信頼できません。全体の受験者数は少なくても、自分が受験したい学校の受験予定者はほとんど受験するといった模試の方が信頼度は高くなります。

「どんな教材を使っているのか」
オリジナル教材か、全国スルーの教材か、一見オリジナル教材に見えるものの実は「塾用教材」と呼ばれる汎用品を使用している場合もあります。
「発行部数の多いテキスト」ほど、つまり、人目に触れる機会の多いテキストほど、教材としての完成度は高くなります。批判されることも多いことから、悪問が淘汰されやすいのです。ただ、こうしたテキストに弱点がないわけではありません。「多くの受験生が使用できる」ということは、自分が受験しようとしている学校では、出題されていない問題も含まれている可能性も高くなります。塾で取捨選択してくれるかどうかがポイントになります。




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